バイトスティック法

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診療ガイド

バイトスティック法

2019/12/16

下顎位
  丸山咬合学における正しい下顎位とは、全身の健康によい下顎位を言う。
すなわち、下顎の正しい位置とは身体の中心軸に対して、前後的、側方的に一定の正しい位置にあり、さらに、身体の中心軸と地球表面に対して、前後的ならびに側方的に正しい位置(ピッチングとローリングがない)である。
この背景を簡単に述べると、ヒトは直立二本足歩行を行うこと、そして、下顎は地表から最も遠いところにある身体のバランサーである。下顎の位置異常は頚椎のアライメントの異常を招き脳への血流障害を招き、脳活動の抑制を招く。一方、下顎の位置異常は不良バランサーとして働き、身体の姿勢不良を招き、異常筋緊張から種々の身体症状を招く。これらの姿勢不良や筋緊張は内臓諸器官の形態と機能への悪影響を及ぼすと考えられる。
バイトスティック法
 

種々の診査に基づき、正しいと診断された顎位へ、TM式バイトスティックを用いて、下顎位の是正、片側挙上、両側挙上、側方移動、前後移動、回転(クロックワイズ:時計回り方向、またはアンチクロックワイズ:反時計回り方向)などを行う。そして下記の現象の把握を行い、その顎位の妥当性を評価する。

  1. 顔貌、姿勢などの偏位の修正をみる
  2. 不定愁訴の改善をみる
  3. 筋触診における疼痛の改善をみる
  4. アプライド・キネジオロジーを用い、正当性を検証する。

このような顎位の是正のために考案したのが、TM式バイトスティックである。

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